社会関係障がいについて

更新日:2018年3月2日

社会関係障がいとは


近年、福祉事務所等の相談機関から、生活と社会的な両面において習慣やルール、人間関係などの対人スキルの習得等が未熟なために暴力、窃盗、性的加害などの社会的な問題を伴う知的障がい者への相談が多く寄せられています。また、マスコミなどに知的障がい者が犯罪の被害者・加害者になっている状況や、刑務所等の出所後の福祉的な支援の乏しさが、「福祉の谷間」にいる人たちと言う形で取り上げられ、世間の注目を浴び始めています。

「社会関係障がい」という用語について

 「社会関係障がい」という用語は、砂川センターの再編整備計画検討の中で対象特化型施設を指向する表現として暫定的に使用しているものであり、一般化しているものではありません。
ここでは、「中軽度の知的障がい者で、概ね青年期の年齢にあり、家庭や地域において生活及び社会的な習慣やルール、対人関係などの習得が困難なために生じる、反社会性や非社会性のある行動が顕著で、地域での対応困難な状態」として使用します。
(「社会関係障がい支援ガイドライン」より)。

砂川センターの考え方

砂川センターでは、これらの問題を単に触法行為の改善等の対症療法的支援に止まらず、地域や社会での居場所がなく、地域への移行支援が非常に困難な状況として捉え、個人と社会(環境)との関係において社会的・心理的両面にわたる総合的支援が必要であると考えています。
支援を果たすためには高度で専門的援助技術や支援プログラムと、社会の受け皿である社会資源のネットワークづくり、さらに継続的に支援していく地域での仕組みが必要であると考えています。
これらを総合的に展開する支援を社会関係障がい支援として位置づけ、府立の施設において先駆的に取り組み、すすめています。

このページの作成所属
福祉部 砂川厚生福祉センター 自立支援第二課

ここまで本文です。